助産師が職場で持ち歩いている必需品

学生さん向け

いよいよ助産師として働くことになったとき、気になるのが助産師の必需品ではないでしょうか。

先輩助産師たちがいつも何を持ち歩いているのか、どのように活用しているのか、知っておきたいですよね。

私も10年以上助産師として働く中で、いろんなアイテムを試してきて今に至ります。

今回は、

  • 先輩助産師が職場で何を持ち歩いているのか知りたい
  • 助産師として働くけれど、何を準備したらいいのかわからない

このような悩みを持つ新人助産師さんに向けて、助産師が職場で持ち歩いているものをご紹介していきます。

シャープペンシル付き3〜4色ボールペン

看護師同様助産師も、患者さんの情報収集やドクターからの指示など、日常的にメモをとる機会は多くあります。

特に新人看護師はわからないことが多く、先輩からの指示や説明も逐一メモする必要があるでしょう。

そんな時に自分なりに色を変えてメモすることになるので3〜4色のボールペンは必須です。

また、仕事中は基本ボールペンを使いますが、シャープペンシルも、振り返りや後で書き直したいことをメモする際に意外と便利なので、ボールペンにシャーペンが付いているものを選ぶと良いでしょう。

カルテや書類記入にも使用するため、ボールペンは消せないタイプのものやにじみやすいゲルインクのものは避けるのが無難です。

私のおすすめは、ジェットストリームです。

看護師・助産師の使用率はナンバーワンと言っても過言ではないぐらい、現在・過去共に多くの同僚がジェットストリームを使用していました。

ジェットストリームをおすすめする理由は以下の通りです。

  • とにかく書きやすい
  • 太さが選べる(個人的に細さ0.38㎜が一押し)
  • どこでも購入できる
  • コスパがいい(失くしても気軽に購入できる)

注意点としては、みんなが持っているため、自分のものとわかりやすいように名前を書いたりシールを貼っておくことをおすすめします。

蛍光ペン

情報収集した内容や忘れてはいけない業務など、特に注意したい部分へのラインマーカーに必要です。

新人の間は、慣れない業務や覚えなければならないこと、わからないことだらけ。

ベテランになっても、緊急時や多重課題があれば、覚えておくつもりだったことを忘れてしまう事態は数多く存在します。

メモしておかないと忘れるものだと思って、メモする癖を付け、大事な部分には特に目がいくように蛍光ペンでラインをしておきましょう。

油性マジック

助産師が油性マジックを使用する頻度は数多くあります。

生まれたベビーのお名前カードやネームバンドに名前や生まれた日時、性別を記載するとき、帝王切開した創部の滲出液にマーキングするとき、NSTモニターの用紙に患者名を記載するときなどです。

油性マジックは、出産時や手術後早期、入院時など、他にもやるべきことが山積しているときに使用することが多いアイテムなので、常にポケットに入れておくことをおすすめします。

アルコール消毒液

職場の備品で準備されていることが多いですが、必要なタイミングで手指消毒ができるように持ち歩いておくと便利です。

重さがあるため、ポケットに入れておくと、生地を傷めてしまうこともあります。

最近では、消毒液を持ち運ぶのに特化した専用ポーチなども販売されています。

上手にアイテムを使い、重さや出し入れによる小さなストレスを軽減しましょう。 

ゴム手袋

助産師は出血や羊水、吐物やベビーのオムツ交換など感染性のものや汚染物に接する機会が多いです。

手袋は、常にナースステーションや処置ワゴンに置いてあるものですが、分娩進行中の産婦さんを受け持つ時は、その時その場面ですぐに手袋が必要になりますので取りに行く時間なんてありません。

ゴム手袋は、必ず常に1セットはポケットに入れておくようにしましょう。

消毒用綿花(アルコール綿、ヘキシジン)

アルコール綿は病院にもありますが、数枚持っておくと重宝します。

点滴交換時や点滴後の拭き取りのほか、衛生面で気になる箇所の拭き取りなど、様々な場面で使用できます。

持っていないときに限って「持っておけばよかった…」と後悔するので、いつも持ち歩くようにしましょう。

アルコール綿で皮膚がかぶれる人がいるので、ヘキシジン綿も一つ持っておくと安心です。

秒針付き時計

看護師同様、助産師も秒針付きの時計は必要になります。

バイタルサイン測定時や点滴の速度調整時はもちろん、助産師であれば産婦さんの陣痛間隔や発作時間を測るのに必ず使用することになるでしょう。

しかし病院によっては、衛生面やケアの際に患者を傷つけてしまう可能性から腕時計使用を禁止している所もあります。

そのため、ポケットにしまっていつでも見られるよう「ナースウォッチ」と呼ばれる看護師専用の時計を選ぶ方が多いです。

羊水や出血で汚れることも考え、防水タイプにするのが無難です

また、夜勤時の暗い場所でも使えるように、ライトが付いているものがよいでしょう。

認印

いつでも書類にハンコを捺せるように、自分用の認印をポケットに入れておきましょう。

紙カルテを採用している病院であれば必ず使用しますし、そうでなくても、点滴のダブルチェックの確認や提出書類、出勤簿や超勤届け、薬品請求のサインなど、使用場面は数多くあります。

なくさないようストラップがつけられるタイプのものや、蓋がどこかへ行ってしまわないようスライド式のものを選ぶと便利です。

ハサミ

文房具ではなく、医療用のハサミを使います。

ガーゼなどを患者さんの体に合わせて切る機会があるため、安全な先丸タイプで角度をつけた刃が特徴。

ガーゼやテープを切ったり、患者さんのネームバンドを切るときに使用したり、様々な医療物品が入った段ボールを開けるときのカッター代わりに使います。

ハサミもストラップが付いているものを選ぶと紛失の危険も無くなるので良いでしょう。

ポケット用ペンケース・ナース用ポーチ

これまでご紹介したように看護師は、筆記用具やハサミ、電卓・タイマー、ペンライト、印鑑など数々のものをポケットに入れて持ち歩くことになります。

しかし、ポケットにそのまま入れておくと中でバラバラになりますし、中でインクが漏れた場合白衣が汚れてしまいます。

ポケット用ペンケースに収納しておけば、必要なものをすぐに取り出せますし白衣を交換するときにペンケースごと移動できるので楽ちんですよ。

ペンケースは小さいため、もし必需品が入りきらない場合は、ナース用ポーチもおすすめです。

ナース用ポーチを配布してくれる医療機関もあるので、購入前には確認しておきましょう。

プラスα 私が持ち歩いているもの

助産師みんなが持っているわけではないけれど、上記に述べたものプラスαで私がいつも持ち歩いているものを紹介します。

御守り

お産の現場は、ママと赤ちゃんの安全が何よりも大切です。

母子の安全祈願と、自分自身の心の安心という意味も込めていつも持ち歩いています。

胎児心拍数陣痛図のレベル分類表

胎児心拍数陣痛図(以下CTG)のレベル分類表は何度見ても正確に覚えられないので、ポケットサイズに縮小したものをラミネートしていつも持ち歩いています。

刻一刻と進行するお産の中で、その場その場で起きていることを評価し、正しくカルテ記載するためです。

この記事を見ている方も、「なかなか覚えられないけれど、すぐに確認できれば便利」というのもがあれば、縮小コピーしてポケットに入れたりメモに貼っておくことをおすすめします。

プラスα 他の助産師が持ち歩いているもの

次は、私は持ち歩いていないけれど、持ち歩いている助産師もいるよというアイテムをご紹介します。

電卓付きタイマー

電卓とタイマー機能が一つになった便利なものです。

電卓は、点滴の速度計算やベビーの体重減少率を計算するときに使用しますし、タイマーがあればやるべき事をうっかり忘れてしまうというミスを防ぐこともできます。

電卓やタイマーは職場の備品で置いてある場合もありますが、自分用に持っておきたい人は準備をしておいても良いかもしれません。

今は、消音機能があるものや点滴の計算機能のあるものもあるようです。

サージカルテープ

ガーゼやアルコール綿を皮膚に固定する際に使用します。

ラウンド中に、点滴の落ちが悪くて固定を直したり、点滴を抜針することも多々ありますし、小さくてかさばらないため、1つ持っておくと便利かもしれません。

ハンドクリーム

看護師・助産師をしていると手洗いや手指消毒をひっきりなしに行いますよね。

保湿ケアをしないと一回の勤務だけでも手荒れになります。

職場の手洗い場に設置してある所もありますが、自分の肌に合ったものを使いたければ持ち歩くのも良いかもしれません。

産科にはつわりの患者さんや新生児もいますので、無香料のものを選ぶことをおすすめします。

まとめ

今回は、助産師が職場でいつも持ち歩いている物ついてご紹介しました。

職場によって、必要なもの・必要でないものが異なるので、実際の勤務先の状況をよく確認してから準備するようにしましょう。

あなたの職場に合った必需品をピックアップして、快適に仕事を進めてくださいね。

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