はじめに
助産師であるために生まれてきたような人、キラキラして太陽みたいな人、開業していたり研究している人など、どの現場にも眩しいような助産師さんっていますよね。
助産師としてやりたいことや、夢があって。
私も若い頃はそんな助産師さんに憧れがありました。
ただ、15年近く助産師として働いてきて、次第に仕事に対する考え方、モチベーションが変わってきました。
それは、いくつもの命がけなお産に携わり、やりがいと同時に怖さや緊張感に神経を擦れ減らされてきたからかもしれません。
助産ケア、看護ケア以外の業務や、資料作りに疲弊してしまったからなのかも知れません。
いつの間にか、どこか割り切って仕事をすることで自分を保ち、守るように変わってきました。
助産師に夢を抱いている学生さんや、熱意のある助産師さんには顔向けできませんが、
助産師としてやっていくのに不安がある方や、
周りと比べてしまい助産師として自信をなくしている方に、
こんな人もいるんだ…と共感や安心を感じていただけたら嬉しいと思い、私の考えをシェアしたいと思います。
大前提
当たり前のことですが、仕事中は責任もってやってます。
日勤でも夜勤でも。
リーダーでも分娩でも産褥でも新生児でも。
保健指導でも両親学級でも。
委員会活動や係の仕事でも。
後輩育成や学生指導でも。
患者さんにはできる限り寄り添い、自分が出来る限りのケアは行いたいし、
喜んでもらえるように、気持ちよく思ってもらえるように関わることを心がけています。
決められたルールやマニュアルは守って、スタッフとも円滑にコミュニケーションを取っているつもりです。
お給料いただいていますから。
だけど、助産師も人間
人並みに気分の浮き沈みはありますし、いつも前向きなわけじゃありません。
嫌だなぁ…と思いながら仕事に行く時もあります。
今の私の仕事に対する素直な気持ちは、
嫌いではないけど、好きと言えるほどの余裕はない。
知識や技術をアップデートすることは大切。でも向上心って絶対必要?
こんな感じです。
でも意外と、こんな風に考えている同僚は多いです。
助産師も人間なのでいろんな人がいますよね。
中堅助産師である私の仕事に対する考え方とモチベーション
仕事中は責任もって患者さんと接する。これは絶対。
だけど、定時で終わるための工夫や効率も考えて動く。
時間が来たらダラダラせずにすぐに帰る。
産科は救急なので、お産が立て込んだり、異常時、緊急時など忙しい時はもちろん残業します。
母子の安全が第一
忙しい時のスタッフ同士の助け合いはお互い様ですから。
だけど、そうでない時はすぐに帰ります。
私はお家が大好きだから。笑
あとは、体調管理について。
私は、風邪とか体調不良で仕事に穴を開けないように気をつけています。
感染予防の手洗いうがいはしょっちゅうしていますし、夜勤もしているため、オフの睡眠時間はしっかりと確保しています。
15年近く働いて、風邪や体調不良で休んだことは2日しかありません。
体調管理も私の中では、仕事をする上での責任の一つです。
職場を引っ張っていくような意欲のみなぎる助産師ではないけれど、穴は開けず、仕事はしっかりとする。
それが私の小さなプライドになっているのかもしれません。
仕事のモチベーションは家族、働く理由は、プライベートを楽しむためです。
私の人生の中での最優先順位は、家族です。
生きるための仕事でもいいじゃない。
そんな気持ちで働いてる今日この頃です。
最近、仕事で求められること(押し付けられること)が増えて、
少し心がしんどくなっていたので、自分にとって大切なものを考え直すためにこの記事を書かせてもらいました。
今後変わっていくかもしれないですが、これが今の私の気持ちです。
この記事は、誰かの参考になるようなものではありませんが、
こんな助産師もいるんだ
私も似たような考えのところがあるな
なんて思ってもらえたら嬉しいです。
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