【分娩介助ルーティン】緊張や恐怖と向き合う4つのポイント徹底解説

助産師向け

「お産が怖い」「分娩介助するのが怖い」

新米助産師さんや助産師学生さんのそんな相談に乗ることも少なくありません。

tanuta
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助産師でいる限り常に付きまとう恐怖ですよね…

私も十数年現場でお産に携わる中で、その恐怖を感じない日はありません。

今回は、

  • 分娩介助が怖い
  • 分娩の緊張や恐怖を減らす方法が知りたい

という助産師さんに向けて、

私が分娩への恐怖とうまく付き合っていく上で、いつも心がけている『分娩介助ルーティン』をご紹介します。

1.物品のチェック、補充から一日のスタートを切る

全ての物品が十分な量補充されていたり、使える状態にあるのかをチェックすることは心の安心につながります。

tanuta
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これは、誰にでもできて、一番手っ取り早く安心を得ることができます!

この作業を仕事の開始時に必ず行うようにすることで、忙しくなった時に物品が不足していたり使えない状態で焦ることはありません。

新人のうちは、これを繰り返し行うことで物品や薬剤の場所を覚えることができるので、緊急時にかなり役立ちます。

2.分娩セットを開くときに心を落ち着ける

「この人産まれる…!」その時に準備するのが分娩セット。

分娩セットというのは、分娩介助の時に必要な滅菌処理された物品や医療機器のことです。

『分娩セットを開く=それらの物品を清潔にワゴンなどの上に出していく作業』のことを言います。

この作業は慣れてきたら頭を使わずにできる単純作業です。

tanuta
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私はこの時に深呼吸して心を落ち着かせていますよ〜

また、この次にすべき事や産婦さんの特記事項・注意事項などを頭の中で再確認する時間にしています。

3.緊張や不安を人と共有する

周囲の人と緊張や不安を共有することはとても大切です。

緊張や不安が顔にでないタイプの人は、言葉で伝えていかないと何を考えているのかわからず、一緒に働くチームメンバーとしては不安になります。

「ここが不安」「この時一緒にいてほしい」など、素直に自分の気持ちを伝えておくだけで、助言をしてもらえたり、助けてもらえたりします。

自分一人でなんとかしなければ…という考え方は非常に危険ですので、常日頃から周りのスタッフと緊張や不安を話せるようなコミュニケーションを取れるといいですね。

4.良かったことと反省点を一つずつ振り返り覚えておく

分娩介助をすると反省点が複数個あるかもしれませんが、次に生かすことを考えると最低一つでいいので振り返り、覚えておきましょう。

そこを振り返らずにいることが、漠然とした不安の本質だったりします。

その際は、分娩介助で良かったこともセットで振り返ることが大切です。

「反省点を一つ生かし、良かったことも継続する」

これを繰り返すことで、自信につながり、分娩への恐怖心を減らしてくれるでしょう。 

それでもやっぱりお産が怖い…

分娩介助する時の緊張や不安と向き合う4つのポイントをご紹介しましたが、

「やっぱりお産が怖い…」「自分なりに頑張ったけど、やっぱり分娩介助が苦手…」

そんな気持ちになる助産師さんもいるかもしれません。

そんな時は、一旦自分の気持ちに素直になってみるのもいいかもしれません。

分娩と離れてみる

分娩介助をすることが怖くて心を病んでしまったり、自分を責めてしまうような場合は、一度分娩業務から離れてみるのもありです。

自分の今の状況や思っていることを素直に上司に相談してみましょう。

tanuta
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助産師の仕事は分娩だけではありませんよね

出産後のママや赤ちゃんのお世話、おっぱいケア、保健指導、外来業務など、多岐に渡ります。

そこで自分のやりたいことややりがいが見つけられる可能性もありますし、客観的に分娩をみることで学べることもたくさんあるでしょう。

分娩を取り扱っていない職場に転職する

職場の状況で分娩業務から離れられない場合は、分娩を取り扱っていない所に転職するのも選択肢の一つです。

今も様々な場所で助産師は求められています。

例えば、

  • 分娩を取り扱っていないクリニックや不妊治療専門クリニック
  • 母乳ケアを行なっている助産院
  • 産後ケア施設
  • 保健所や保健センター
  • 大学や専門学校の講師

などがあります。

『分娩介助への恐怖心があること=助産師に向いていない』わけではありません。

自分に合った居場所を探してみるのもいいでしょう。

まとめ

分娩介助が怖いと思う気持ちは、助産師として持っていなければいけない大切な気持ちです。

怖いと思えているあなたは、慎重で真面目な証拠。

まずは、真剣に分娩と向き合おうとしている自分を褒めてあげてください。

この記事が少しでも、悩める助産師さんのお役に立てたら嬉しいです。

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