助産師学生にとって助産実習は、不安でいっぱいですよね。
「きつい」「つらい」などの噂もたくさん耳にしてきたことと思います。
わたしtanutaも十数年前に助産実習を経験しました。
今も現役で助産師を続けていられるのは、助産実習を乗り越えたということが自信に繋がっているのだと思います。
実習中は必死で「準備しておけばよかったもの」なんて考える余裕はなかったのですが、
「後から考えたらこれ神アイテムだったな…」という物があったので、
今回は、助産実習中「これ使ってよかった!」「これがあったから乗り越えられた!」「これがあったらもっと便利だったな」という神アイテムをご紹介します。
「助産実習を乗り越えるために今準備できることを知りたい!」
「助産実習で使えるアイテムを教えて欲しい!」
「先輩助産師が実際に使ってよかったアイテムが知りたい!」
そんな悩みを持つ助産師学生さんに向けて、おすすめの神アイテムをご紹介します。
フリクション【パイロット】
消せるボールペンで有名な、パイロットのフリクションです。
筆跡をペンの頭にある専用ラバーでこすると、生じた摩擦熱でインクの色が無色透明になるボールペン。
わたしは実習前に学校から支給されたました。
フリクションはメリット・デメリットがありますが、上手く使えば、実習中かなり役立つアイテムでした。
メリット
間違って書いても何度でも消せる
消しカスが出ない
手でこすれても紙が汚れない
実習中は、施設でのオリエンテーションの内容をメモしたり、カルテでの情報収集をメモしたり、とにかくメモする場面が多く存在します。
そんな時にいちいち消しゴムを出している時間や、消しカスをゴミ箱に捨てに行く時間はありませんので、時短+いらない情報を消せるという点でフリクションはおすすめできます。
デメリット
大切な書類(証書類・履歴書・宛名書き)には使用できない
60度以上の環境下(車中や暖房器具の近く)では消えてしまう
フリクションの最大のメリットは「消せること」ですが、逆に「消えてしまうこと」はデメリットでもあります。
フリクションの会社が、大切な書類(証書類・履歴書・宛名書き)には使用しないようにとの注意書きをしています。
実習中、学生さんが大切な書類を扱うことはほとんどありませんが、患者さんが同意書などを書く際に、「ペンを貸して」と言われても絶対にフリクションを渡さないようにしましょう。
また、働くようになってからのカルテ記載やサインなども、フリクションを使用してはいけませんのでご注意ください。
60度以上の環境下で消えてしまうようですが、マイナス10度以下で復元可能です。
ノートや書類を水滴などで濡れないようにビニールに入れて、冷凍庫に一晩入れておくと元に戻せるようです。
エナジードリンク
助産実習で分娩介助を行った日は、その日のうちに大量の記録を完成させなければなりません。
実習中は、緊張の中、頭と体をフル回転させながら分娩介助させて頂き、帰宅後はヘトヘトになりながらも徹夜で記録を行うことになります。
そんな時、強い味方になってくれたのがエナジードリンクでした。
私が学生時代に飲んでいたのはリポビタンDでしたが、今飲むなら味が好きなのでモンスターを選びます。
過剰摂取にならない程度に、自己判断で使ってみてください。
秒針付き時計
助産師に限らず秒針付きの時計は必須です。
特に助産実習では、陣痛周期や陣痛の発作時間を測るとき、新生児のバイタルサイン測定で毎日使用することになります。
実習施設によっては腕時計を付けられない施設もあるので、腕時計をウエストポーチに取り付けたり、胸ポケットにクリップで引っ掛けるタイプの時計を購入するのも良いかもしれません。
落としたり汚れたりすることもあるかもしれないので、安くて秒針が見やすくコンパクトなものを選ぶのがポイントです。
標準的な指導案の作成
助産実習は、分娩介助だけを行うわけではなく、産後のママや新生児を受け持ち看護展開をしていく場面も多いと思います。
また、「継続さん」と呼ばれる、妊娠期から産後1ヶ月ほどを継続して担当させていただくママと赤ちゃんに対して、様々な健康指導を実施することになります。
実習前に学校で、様々な指導案の作成を事前学習でされていることと思いますが、実習中に必ず使用することになるので、しっかり作り込んだものを準備しておくことをおすすめします。
実習中に活用する可能性のある指導案は以下の通りです。
- 妊娠中のマイナートラブルとその対処法
- 切迫早産の予防
- 妊娠中の食事について
- 妊娠中の体重管理
- 分娩に向けての準備
- 沐浴指導
- 退院指導(退行性変化、進行性変化、産後のメンタルヘルス、新生児について、退院後の社会資源についてなど)
作成した指導案は、実習前に教員にチェックしてもらってください。
実習前にこれらの標準的な指導案を作成しておき、実習中に、受け持ち患者さんの個別性を盛り込んで追加記入するといいでしょう。
教員にチェックしてもらっても、実習施設の助産師さんに何度も追加・修正されることになるかもしれませんが、へこたれず食らいつきましょう…!
初期診断のテンプレート
分娩介助実習では、その日に受け持ちの産婦さんが決定します。
短時間のうちに、産婦さんの情報収集をして、初期の助産診断を行い、施設の助産師さんに発表することになります。
学校所定の用紙に取った情報と初期診断を記入する場合もあると思いますし、自分のメモに診断を記入する学校もあるかと思います。
どちらの場合であっても、自分が書きやすいようにテンプレートを作っておくだけで、短時間で質のいい初期診断を行うことができます。
テンプレートは、助産師さんに発表する流れで作っていくのがおすすめです。
今の私ならこんなテンプレートを作るかなというものを参考程度に載せておきます。
まとめ
- 実習中のメモや記録はフリクションが便利
- 徹夜して記録するときはエナジードリンクに助けられた
- 秒針付き時計は必須
- 標準的な指導案は実習前に完成させる
- 初期診断のテンプレートを作ると情報収集漏れなく、頭の整理もできる
助産実習は、事前準備だけしっかりしていれば大丈夫なわけではないし、実習期間のみ頑張れば乗り越えられるものでもありません。
少しでも助産師学生の皆さんが実習期間中に困らないように、実習を実りあるものにするために、私が思う神アイテムをご紹介しました。
この記事が、少しでも助産師学生さんの役に立てれば嬉しく思います。
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